2016年9月18日日曜日

子犬の『苦手なこと』克服法④ 爪切り編

何やらヤバめの台風がまた近づいていますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?

暑さのピークは過ぎたとは言え、
ジメジメして微妙に気持ちが悪いですよね。

1番体調を崩しやすい頃だと思いますので
お気を付けください~。

さて、今日のテーマは子犬の苦手なことの中でも
かなり飼い主泣かせな部類、
『子犬の爪切り』についてです。

これが我が家の柴犬ゴン太も
中々の苦手っぷりでございまして、
未だに何とかだましだまし行っている状態です。

本日はそのだましだましの方法も含めて
お伝えしていきたいと思います。

まずはじめに、爪切りに使用している
道具の紹介から。

①廣田工具製作所
ペット用つめ切り ネイルトリマー ZAN

これはギロチンタイプでスパーーっと切れ味が
鋭いので、ワンちゃんにも爪を切っている感が
伝わりにくい感じです。
初心者にもおすすめです。

②Amir 電動爪トリマー 充電式

電動タイプの爪切りなんですが、
刃物を使うのは失敗したら怖い!
ていうか、すでに失敗してトラウマだ!

という方には救世主かもしれません。
ただ、電動の振動があるので、
ワンちゃんによっては嫌がるかもしれません。

③止血剤

私はまだ使ったことが無いのですが、
念のため用意しておくと、良いと思います。

では、基本的な

☆爪切りの方法

まずは、いきなり子犬に爪切りをせずに、
道具を見せたり、爪にちょっと当てて、
おやつをあげるなどして
慣らすことから始めてみましょう。

わりとワンちゃんは光り物が嫌いだったりします。

そして、道具に慣れてきたら
いよいよ爪切り本番です。

子犬の動きを制限するために、
トリマー台のように
ちょっと高いところにワンちゃんを載せます。

我が家では高さ1メートル位の
そこそこ頑丈なケージの上に
ヨガマットを敷いて載せています。
(いけないのかも知れないけど)。

そして、飼い主さんの体勢なんですが、
基本は横からからワンちゃんを
抱えるようにして、身体を固定すると
安定するようなのですが、

自分のやり易い位置に
移動しながらでもいい感じがします。

そして、ワンちゃんの前足を優しく持ち上げて、
痛くないように内側に曲げ
肉球(パッド)を軽く親指で押さえつつ、

爪の血管(ピンク)にかからないように、
明るいところで良く見て
慎重にパチッと切り落とします。

そしたらおやつを少し挙げて褒めます。

茶色くて血管が良く見えない場合は、
いきなりバツッと切らずに
少しずつ切ってあげてください。

明るいところで良くみれば、
血管の位置は見えたりもします。

ここまででワンちゃんが怖がらないようなら
そのまま前足が終わったら後ろ足も同じように
(順番はどうでもOK)、
サクサク先に進めてもらって構わないのですが、

失敗していないのにも関わらず、
「キャン!」とかいって手足を引っ込めて
怖がる子がいます。(うちのゴン太です)。

その場合はまた最初に戻ります。
爪切りは怖くないものだと
おやつをあげながら、
爪にちょっとずつ爪切りを当てたり、
臭いを嗅がせたりします。

そして、無理をせずに
毎日少しずつ切っていく、
ということでも良いと思います。

あと、これは1番大事で、難しいことなんですが、
どーしても、飼い主さんがビビってしまっていると、
ワンちゃんにも伝わってしまうようなのです。

トリマーさんや獣医さんだと大人しくしているのに…
という場合は、そういうことだと思います。

なので、ワンちゃんより先に飼い主さんの方は
ちょっと深呼吸をして、

よし、まかせろ!バッチコーーイ!

という感じでなんとか自分を奮い立たせてください。

そして、子犬の怯える気持ちを、
鼻唄でも歌いながら軽く受け流ししつつ、

「ハイハ~イ、大丈夫ですよ~ん♪」

とワンちゃんに話しかけながら行えば
自分も少しは落ち着くはずです。

最悪血が出ても子犬は死にません!
止血剤もあるし。

すっかりトラウマになっちゃった飼い主様、
もう一度頑張ってやってみませんか?

毎日一本ずつとかで良いと思います。

…でもホントにどーしてもムリ!
な場合はプロにお願いでもいいですし、

もしくは上記で挙げたような、電動の
爪ヤスリだったら怖くないと思います。

うちのゴン太も大丈夫だったり、怖がってみたり
なかなか安定はしませんが、

おやつをあげながら、引き続きだましだましで、
頑張ってみたいと思います。


それでは今日はこの辺で!


ごきげんよう~。



こわくないもん!

2016年9月15日木曜日

子犬の『苦手なこと』克服法③ドライヤー編

さて、前回の記事では、子犬のシャンプーについて、
お伝えして参りました。

今回は次の流れで、ドライヤー編です。

シャンプー同様、こちらも苦手なワンちゃんは多いようです。

実は、かく言う我が家のでっかいパピーも、
ドライヤーに関しては未だに苦手です。

前回の記事でも言った通り、
シャンプー中は大人しくしていられるんですが、
いざ洗い終わってタオルドライの段階に入ると、

まず、濡れた自分の身体を、タオルに狂ったように
擦り付けながら、一緒にタオルを噛むんです。
(ふががががって言いながら)。

そして、次にドライヤーの段階になると、
これまた狂ったようにその場で
くるくる回ったり、タオルを噛んだりと
まぁ、大興奮の大騒ぎになります。

いったいここまで興奮して暴れる原因は何なのか…?

色々考えてみました。

まず、始めに子犬をドライヤーに慣れさせるために
行ったこと、また注意点などを
挙げていきたいと思います。

①ドライヤーの温度は低くする。

ワンちゃんは暑いのに弱いですから、
必ず自分の手に当てて、
温度を確認しながら乾かしていきます。

②風量は低めに設定。

ワンちゃんは音には敏感なので、
当然ドライヤーの音なんて
爆音に感じていると思います。

ドライヤー自体を子犬の身体からなるべく離しましょう。

③顔にはなるべく風を当てない。

顔に風が当たるのを嫌うワンちゃんは多いようです。
耳とかにかかる感触も嫌なのかもしれません。

④足の指の間もしっかり乾かす(皮膚炎防止)

子犬のうちは特に皮膚が弱いですから、
生乾きのままだと雑菌などか繁殖して
皮膚炎に繋がることもあるようです。


と、このような感じですけれども。

これらは一般的にもよく言われている事なので、
だいたい皆さんもやっていることは同じだと思いますし、
特に異論は無いのですが…、

それでもドライヤーが苦手で、
暴れまわる我が家のゴン太や
ワンちゃんたちにはいったい何が問題なのでしょうか?



・・・あくまでも今現在ゴン太を見る限りでの、
私の個人的な考えなんですが、

上記で挙げたようなドライヤーの基本を
しっかりと守っていても
暴れたり、興奮したりする、という場合は

単にワンちゃんの経験値の差
なんじゃないかと思います。

要するにまだドライヤーに慣れていないというだけで、
成長とともに、いずれは平気になる、ということです。

あーた、そんな悠長な事を…
と思われるかもしてませんが、

実は最近、ドライヤーの際、
あんなに興奮して暴れまわっていたゴン太が、
大人しく我慢できる時間が増えてきたのです。

まだ、相変わらずタオルドライの際には
興奮してたりするのですが、

ドライヤーの中盤になってきますと
半分諦めて、なのか疲れてなのか分かりませんが、

スワレ!というとそのままじっと座っていられる時間が
増えてきたのです。

以前は終始、落ち着きなく転げ回ってるか、
タオルを噛みまくっていたので、
なかなかの進歩なのです。

上記の方法以外、なにか特別な事をした
というわけではありません。
(おやつの効果も一瞬だったし)。

というか、他に思い付きません。

なので、コレに関しては単に
慣れの問題だったんじゃないかと、
今の段階では言わざるを得ないのです。

特別なにか他の方法を提示できなくて
申し訳ないのですが、

ワンちゃんのしつけや、トレーニングには
ある程度、時間(成長)が解決する
ということが多分にあるんだと思いました。

今出来ないからといって
焦ってイライラするよりも、
慣れるまで、出来るようになるまで
ただ、ひたすら待つということも
時には大事なのかなと思います。

でもコレ、意外と難しいんですよね。

今はネットなどで色々な情報を得ることが
出来ますから、
今すぐ何とかしてやろう!どーにかしてやろう!
というインスタントな気持ちにもなりやすいと思います。

私もそうです。

しかし、場合によっては
のんびり構えるという姿勢も
ワンちゃんのためには必要なんじゃないかと、
最近思い始めていたりします。

ワンちゃんにも個性があって、
常にこちらの思い通りにはなりませんからね。
ままならないことも多々あるのです。


そんなわけで今回のドライヤー編ですが、

結論としては、


基本を守っていれば、あとは時が解決する!
(かもしれない)


ということで、

皆さん、頑張らないで
気長に構えてみましょう。

先は長いですからね。



ではまた~!


つづく。



ふがががが






2016年9月13日火曜日

子犬の『苦手なこと』克服法② シャンプー編

前回の記事では、子犬の苦手な、
ブラッシングの克服法をお伝えしました。

今回は、シャンプー編です。

これまた苦手な子はトコトン苦手です。

初めてのシャンプーの適切な時期というのは
特に決まってはいない様なのですが、

種々のワクチン接種からは
1週間以上は開けた方が無難です。

お風呂はワンちゃんの体力を消耗しますから、
まだ免疫の十分でない子犬には結構負担になるようです。

うちのゴン太の場合、だいたい我が家に来て一か月後の、
3ヶ月齡の頃に行いました。

☆子犬のシャンプー方法


さて、まず始めに、初シャンプーを行う数日前から
行っておいた方が良いことがあります。

それはお風呂場や洗面台で、
洗面器などに張ったお湯を
子犬の反応を見ながら足元に少しかけてみたりして、
徐々に水に慣らすようにすることです。

遊んでいるような楽しい雰囲気で行えば、
子犬は最初、恐る恐るだったり興奮したりはするものの、
この時点でお風呂は嫌だ!という意識は生まれ難いと思います。

これをとにかく焦らず慎重に行うことが、その後そのワンちゃんが
シャンプーに対して苦手意識を持つかどうかの肝になります。

少しでもその場から逃げたいようなそぶりを見せたりしたら
無理をしないことです。

その場で一緒にお気に入りのオモチャを使ったり、
おやつを使ったりしても良いと思います。

そんな事をして、数日かけて慣れてきたら

いよいよ実際にシャンプーです。

まずは、子犬用の肌に優しいシャンプーを洗面器などに出して、
先にお湯で泡立てておいてください。

次にお湯の温度ですが、だいたい35℃~37℃くらいが
良いようです。

ワンちゃんのお尻の方から徐々にお湯をかけ始め、
全体をしっかりと濡らしましょう。

まだ、顔は濡らさないでください。

洗面器に予め泡立てておいたシャンプーを手で掬い、
顔から1番遠いお尻の方から洗っていきます。

ごしごしと力を入れず、指を立てて
優しくマッサージするように丁寧に洗っていきます。

全体を洗い終わったら足の指の間も開いて洗いましょう。

そして、顔周りなのですが、
今回はシャンプー第一回目ということで、お湯はかけずに、
温かいタオルなどで優しく拭き取ってあげてください。

何回もやっていれば、いずれワンちゃんも入浴に慣れてきますので、
顔もしっかりと洗浄剤をつけて洗えるようになると思います。

そして、洗い終わったら最後はすすぎですが、
これは念入りに行ってください。

洗浄剤の残りが付いていたりすると、
皮膚炎などの原因になるようです。

意外とワンちゃんの毛は密度が高くて深いので、
毛の奥まで手で触って確認しながらしっかりとすすいでください。

そして指の間もしっかり広げて流してくださいね。

流し終わったら、あとは柴ドリルで完了です。


ここまでが基本的な子犬のシャンプーの仕方です。


では、実際ここまでゴン太の様子はどうだったのかというと、

…非常~に言いにくいのですが…、


まさかの


とっても大人しかった。


です。


正直、かなり拍子抜けでした。


事前にお風呂に慣らしていたとは言え、
どうせ暴れまわるんだろうな~と思っていたのです。


だってゴン太だし。


何なら普段より大人しいので、
ずっとシャンプーしてたろーかな?

と思ったほどです。

初めての体験にビビって、動けなかったのでしょうか。

しかし、その次からも特にお風呂を嫌がることはなく、

8ヶ月の今では、お風呂場に自分で入っていきますし、(呼んでなくても…)
顔をシャンプーで洗ってもへっちゃらです。

ゴン太の数少ない初めからすんなり出来ること…


それはシャンプーだったようです。


しかし、今回のテーマはあくまでも克服法ですので、

実際にもう苦手なんだけど!
というワンちゃんにはどうしたらいいのか?

私だったらやはり、

基本に帰ること

をすると思うんです。

どの時点で苦手意識が付いてしまったのか。


例えば、
①力を入れすぎて洗っている、
②水圧が高すぎて、音や感触が怖い、
③水温が高すぎる、又は低すぎる、
④シャンプー液が目に入った、
⑤湯船にお湯を張ってその中で洗っているので、溺れそうで怖い、

等々、この他にも何か原因になっていることが
あるかもしません。

もう一度一から確認してみると良いと思うのです。

あと、コツと言えるかどうか分かりませんが、
ゴン太には優しく話しかけながらいつも洗っています。

「お客様きもちいい~ですか~?」

とか。

バカバカしいかもしれませんが、
飼い主様の穏やかな声の調子とかで
ワンちゃんが安心するのかもしれません。


良かったら試してみてくださいね。



では、次回はドライヤー編ですー。



つづく。

へへっ

追記:
使ったシャンプーはラファンシーズというメーカーの
『スーパーナチュラルシャンプー』でした。

2016年9月11日日曜日

子犬の『苦手なこと』克服法① ブラッシング編

皆様こんにちは。

東京地方は秋雨入りのため、今週から一週間
すべて雨マークが付いている感じです。

ようやく気温が下がってくれるのは嬉しいですが、
ワンちゃんの散歩には悩ましいですね。

うちのゴン太は雨に顔が濡れるのを嫌がるので(さっきも途中で降られた)、
降っているときは基本的にお散歩には行きません。

カッパなども絶対着用してくれないので、
可愛いカッパを着ているワンちゃんがちょっと羨ましいです…。

さて、今回からのシリーズは、このような、

ワンちゃんの苦手なことについて

です。

特に柴犬は、基本的にお手入れ関係などは全般的に、
苦手なことが多いようです。

うちのゴン太も、まさにそうで、

ブラッシングから始まって、
シャンプー、ドライヤー、爪切り、耳掃除、歯磨き…

子犬の頃から慣らすことが必要と言われていても、
最初からまともに出来ることなんて殆どありません。

ひとつひとつの事に骨が折れます。


ホントに成長とともに、
徐々に慣れていくのだろうか…
心配になるようなこともありました。

柴犬に限らず、怖がりで
警戒心の強いタイプの子などはそうかもしれませんが、

ペット美容院によっては、柴犬はお断り!
なんてところもあるとか。

ちょ!?何ソレひどい!って感じですけれども。

プロでもダメなもんはダメなんですね。
暴れる子は危ないでしょうし。

まぁ、幸いトリミングが必要な犬種ではないので、
なるべく、自宅で殆どのことは、頑張って
出来るようにしておきたいところです。

(そもそも出来ないから人に任せちゃうのかなぁ?)

ではまず最初に


☆子犬のブラッシング方法

から。

使うブラシの種類なんですが最初は、
手のひらに収まるサイズの小さいラバーブラシ
を使っていました。

本体全体が柔らかい素材でできています。

まだ、子犬のうちは毛もあまり抜けませんし、
ブラシに慣らすことが目的でありますので、

スリッカーブラシのような本格的な
ものは要りません。

まずは、手で優しく撫でる感覚で、
ブラシを上から下に当てていきます。


が!!


…ハイ、ここでいきなり問題発生した人も
多いんじゃないでしょうか?


そうです。


パピー、ブラシを噛む


のです。



ブラッシングの練習とはまさに
コレとの戦いです。


おもちゃと間違えている、ということもありますし
単に触られるのが嫌だ!鬱陶しい!気になる!ばーかばーか!

ということもあると思います。

そこをどう慣らしていくのか?


最初は、軽くひと撫でとかでも良いと思います。

とにかく子犬がブラシに食いつく前に、
一旦ブラシを離して褒めます。
(同時に一粒フードを使ってもよし)。

そして、2回、3回と、とかす回数を徐々に増やしては
同じように褒めていきます。

そして、ブラッシング=良いこと

となれば1番いいのですが、

どうしても上手くいかない場合は、
ブラシ自体にビターアップルなどを塗っておき、

これは、噛んでもいいものじゃないと、感覚的に
教えるのも良いと思います。(ビターアップル様々)。

それですんなり諦めてくれる場合もあります。

しかし、子犬は常に
動くものが気になってしょうがない子も多いですから、

なかなか簡単にはさせてくれません。


もう、何やっても全然ムリ!きーー!!


という場合は、子犬が飽きないで
噛み噛みするタイプのオモチャなどを与えて
その間にブラッシングをする、
ということでも別に良いと思います。

ゴン太は実は、結局その方法を採りましたが、
今ではオモチャがなくても、大人しく、
なんなら寝ていたりします。

なので、毎日ちょっとずつでも行っていけば、
必ず出来るようになる日が来ます。

時間がかかると思って、
焦らずやっていってくださいね。


さて、本日はブラッシングの克服方法
からお伝えして参りました。

次回以降もしばらく苦手なこと克服シリーズを
書いていきますので、

宜しくお付き合いくださいませ~!


では、また。


つづく。

この隙に…。







2016年9月10日土曜日

子犬の『基本的動作のしつけ』考察④最終回 ハナセ・ハウス実践編

前回の記事までで、

子犬の基本的な動作のしつけの、

『スワレ、フセ、マテ、ダメ』について、
その実践方法を順番にご紹介して参りました。

最終回の今回は『ハナセ、ハウス』の具体的な実践方法を
お伝えしていきたいと思います。

それではまず、

☆ハナセ!の方法

まず、子犬のお気に入りのオモチャを用意します。

引っ張りっこに使っているロープ状の何かでも、ボールでも
構いません。

とにかく子犬がいつも夢中になって、
遊ぶようなものを用意してください。

そして、手の中やポケットに
予め、おやつやフードを隠し持っていてください。

そして、いつも通り遊びを開始します。

そして、子犬が興奮してオモチャで遊んでいるときに
「ハナセ!」の号令とともに、フードを一粒あげ、
オモチャを離させます。

最初のうちはおやつとオモチャの交換という形になります。

これを繰り返して行ってください。

そして、段々とおやつをあげたりあげなかったりします。

そのうちに子犬はハナセ!の号令を理解して、
定着するようになっていきます。

コツは、子犬の目をじっと見て、
それまで遊んでいたときの調子とは声の質や表情をガラリと変えて、
ハッキリと毅然として言ってください。

今後、口にしてはいけないものを口にした場合など
号令で、即座に離させるということが必要になりますので、

とても重要なしつけです。

一度覚えた後も、定期的にトレーニングしておきましょう。


では続いて、

☆ハウス!の方法

これは、それぞれワンちゃんのおうちの環境が違うと思いますので、
様々な形になると思うのですが、

ゴン太の場合はサークルの中にクレートを設置しております。

なので、
『ハウス』の訓練はサークルの中に設置したクレートに入る、
ということを目標にしました。

クレート訓練も兼ねるということですね。

将来、入院したり、ペットホテルなどに
預けなくてはならない場合のために、

日頃からクレートに慣れておいた方が良いと思います。

また、犬は元々、洞穴などを寝床にする習性があるので、
狭いところは落ち着くのです。

うちのゴン太も寝るときは、ベッドも設置しているのですが、
クレートの中に自分で入っていたりします。

かといって、どうしてもクレート必須!というわけでも無いと思いますので
(必須という人もいますが)、

単にサークルの中に入る、ということや
所定の場所に行かせる、ということを
ハウスの指示としても別に良いと思います。

ご家庭の状況に合った方法で行いましょう。


今回はクレートをハウスとした
場合の方法をお伝えしていきます。

まず、こちらもフードを用意しておきます。

クレートの中に子犬を導くために
中にフードを入れておき、

ハウス!と号令をかけながら子犬をクレート内に誘導します。

初めは警戒したりして、入らなかったりしますので
ちょっと抱えて入れたりしても良いと思います。

子犬が入ったら直ぐに、その中でおやつをあげて褒めます。

これを何度も繰り返しますと、
子犬はクレートの中の入ると良いことがあるぞ!

と思い始めて、自らハウスに入っていきますので、
さほど難なく覚えていくと思います。

ご飯をその中であげるようにしてもいいと思います。


…あと、よく見る意見に、叱るときに罰として
ハウスを使ってはいけないという人がいます。

理由はハウス=嫌な場所という認識を植え付けてしまうから

ということなのですが、

ホントにそうなのでしょうか?


ゴン太は叱られると、しまった!という顔をしながら、勝手にハウスに入って、
反省アピールをすることがよくあります。

ハウスはワンちゃんにとっては逃げ込める安全な場所、とも言えるのでは無いでしょうか?

まぁ、この辺はゴン太に聞いてみないと何とも言えませんが、

おやつなどもらえたり嬉しいことも起こるが、
叱られて反省する時も、落ち着きたい時も入る場所、

という風に勝手に自分で分けて理解しているように感じます。

なので、叱ったときにハウスをさせたからといって、

今後ワンちゃんがハウス嫌いになるかと言えば、
そんなに単純なものでも無いような気がします。

その時々のこちらの雰囲気などを、
感じ取っているんだと思います。


犬は思っている以上に賢いですからね。



・・・さて、ここまで全4回、
子犬の基本的な動作のしつけについて、
お伝えして参りましたが、如何でしたか?

基本とは言え、完璧に出来るようになるには、
なかなか難しいと思います。

毎日の生活の中で繰り返して、
徐々に精度を上げていくことが
欠かせないと思います。


それでは、今日はここまで!



おしまい。

反省アピール。